EMIDAS Bloggo to NC Network

2025年05月26日

〜 女性が、ガチ現場で大活躍する鈑金工場 〜 NCネットワークのイベント, 工場見学~関西

板金加工を中心に4事業を展開する株式会社イワサキを訪れた。
現在、イワサキをリードしているのは、岩崎基造社長。
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来年、100年になる企業だが、その歴史は、栄枯盛衰だったと岩崎社長は語る。
社員数の最盛期は、売上40億、社員数170名の大所帯だった。
「私が入社した頃は、業界の違う大手メーカー2社と取引を行い、メチャ忙しかったです。
でも、忙しいのに儲からない。何で儲からないのか?追及すると、
一社のメーカーの製品は、やってもやっても赤字、それで、もう一方のメーカー1本に絞りました。
儲からない仕事を辞めたことで、黒字にはなりましたが、
今度は、取引を継続したメーカーもコスト低減が厳しくなってきて、そこから、一社依存ではなく、お客様を増やして、しっかりと利益を確保しながら経営しています」

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▲工場見学会の様子

大手メーカーが撤退した病院向けの搬送用什器を展開させ、
現在は、病院向けのRFIDのタグ事業も順調だ。
こちらは、病院向けに薬や備品をタグで数量管理できるシステムとなっている。
多数の病院に納入。サブスクリプション・ビジネスで稼いでいる。

冷暖房システムも好調だ。
現在、地震・津波対策の全国強靭化対策の一環として、全国の体育館施設の冷暖房システムにイワサキのシステムが採用されている。
大手冷暖房機器メーカーとのすみ分けも、しっかりする中で、毎年、順調に製品が全国の体育館に納められている

技術向上に関しても、岩崎社長のこだわりは、強い。
イタリアのBLM社のパイプレーザー加工機を2億で購入した時のエピソードだ。
「イタリアのBLM社からは、日本には、代理店がないので、売れない、メンテナンスできないから、
と言われたんで。なので、メンテナンスは自分でやるからどうしても、売ってくれと頼みました。
それで買ったので、壊れたら自分たちで治す、を繰り返してました。
稼働率などは、本国がリモートで把握していたので、そのメーカーから日本の代理店をやってくれないか?」
と頼まれて、現在は、代理店事業も並走している。昨年度は12台の販売をされたそうだ。

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株式会社BLM GROUP JAPANについて

イワサキ本体の板金事業のほか、上記、3事業は、それぞれ別の提携企業と別会社を作り運営することで、
多角化を図っている。

人財採用、登用、教育に関しても、現代社会を反映されたシステム構築を行っている。
レーザー、ベンダー、溶接、各現場でも20代の女性も多く活躍する、
「昔と違って、製造業社員の仕事内容が変わってきているんです。工場長は、ほぼ、4年毎に代わっています。
昔は、夜中まで頑張ってやりますよ。そんな人がよかったわけです。ともかく頑張って仕事をこなしていく人を何名も
集めている会社が強かった。しかし、今は、休みも、130日、しっかり取って、体力勝負ではなく、頭を使って効率よく仕事をこなす子に仕事がシフトしていっています。
ソフトや、システムを使いこなす子たちが中心です。
女子率も高いです。現場のリーダーは、ほぼ女性になってきました。
女性は、きめ細やかに対応できる人が多いのです。しかも年上の男性にでもハッキリとモノを言って主張することが出来ます」

誰もが利用できる自動見積システム、加工可否のシミュレーションソフト、溶接プログラムソフト、作業計画、マニュアルの電子化、
など、多くのシステムを社内構築している。
多くはMS(マイクロソフト)社のソフトの応用だが、セールスフォースも多いに活用。
AI、ロボットなども数多く、稼働。
まさにDXが自然と構築する工場を作り上げるポイントは、「出来る人の雇用」だ。

「今の製造業の仕事は、昔と違って、何年も掛けてじっくりと覚えていく、というスピードでは遅いんです。
見積、設計、製造、検査、あらゆる部署で、ソフトを掛け合わせて、数値化、見える化を図っていく。
そんなことを自然とこなしていく子たちを、毎年、数名づつ採用しています。
採用が決まったら、夏休みに時給1800円でアルバイトに来てもらいます。
そこで、うちの会社の仕事が本当にあうか、どうか、決めてもらうんです。
また、入社してからも、ものづくりが好きでもないのに、ものづくりの企業で働くって、もったいないですよね。
今は、就職氷河期ではないから、いくらでも働ける場所はあるんです。
向いている職場に行ってくださいと、最初から話すんです」
時代の最先端をいくイワサキの採用・社員のリーダー登用、教育は、一貫している。
職人技の伝承ではなく、すべて数値や、データに基づいたものづくりである。
「先輩に教わると変な癖が付くんです。なので、パイプ曲げであれば、イタリアまで研修に行ってもらうんです」
イワサキの教育システムは、今後の日本製造業の在り方の大きな見本となることを確信した。
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株式会社イワサキ
板金製造、大阪市住之江区
社員数 60名 

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2025年04月01日

4月26日(土)オーケストラ・トリプティークのシネマコンサートを開催 趣味~音楽

下記のとおり、冬木透のコンサートが開催される。

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日時:4月26日(土)13:30~開演(13:10~プレトーク)
会場:北とぴあ・さくらホール
    東京都北区王子1-11-1
演奏:オーケストラ・トリプティーク(指揮:高橋奨)、ヒーローコーラス、黒川京子(ソプラノ)


ウルトラセブン、帰ってきたウルトラマンのBGMをフル・オーケストラで楽しむ。
そして、ウルトラセブンのシネマ・コンサート。
桜井浩子さん、古谷敏さんのプレトーク付きだ。

僕の中では、べートーベンや、ドボルザーク以上に、
冬木透のシンフォニーが身体の中に沁みついている。
楽しみだ。

コンサートの詳細やチケット購入はこちらから

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2025年03月19日

室蘭工業大学とキメラさん見学会記 NCネットワークのイベント, 工場見学~北海道・東北, 挑戦する製造業の現場レポートブログ

3月7日(金)

2025年最初の工場見学会。
室蘭工業大学の「ものづくり基盤センター」、株式会社キメラさんに行ってきた。

室工大の清水先生とは、インターステラテクノロジズ株式会社さんがきっかけで知り合った。
鋳造業界のみなさんに聞くと、知らない方はいらっしゃらない大御所の大先生で、
今回は、室蘭工業大学の「ものづくり基盤センター」と清水先生の講義を聞いた。

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清水先生は、大分の高専出身。北大に進学後、新日鉄に入社。
いまでは信じられないが、当時は、残業200時間、当たり前の生活の中で、ものづくりを覚えていったそうだ。
その後、室蘭工業大学で教鞭をとりながら、全国を回っている。

TV出演回数も多く、
商品販売も得意で、鉄鉱石クッキーをお土産に頂いた。
巨大ジンギスカン鍋でもTVに大きく取り上げられた。
そして、「ものづくり」への熱い想いを語るべく全国の小中学校へ、「ものづくり体験教室」も提供されている。
清水先生に影響を受けて、「ものづくり」業界に関心を持ってくれる子供たちは、着実に増えている。
「挑戦している・・・・・」By 清水先生
聴講者は、感銘を受けました。
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▲ものづくり基盤センターにて

キメラさんは、プラスチック金型部品、金型の製造を中心にしてるが、
最近は、機械加工の分野で新規顧客を開拓している。
中でも医療機器、宇宙分野(インターステラテクノロジズ)など、難しい加工品に挑戦している。
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▲キメラさん工場にて

最近の試みで素晴らしいのは、お客様から難しい加工案件が来ると、
「カンファレンス」と呼ばれる会議体である。ドラマ・ドクターXで有名になった手術のカンファレンス会議と同様にお客様から受けた難しい加工案件を社員で共有し、どういった加工方法が最適かを図るとのこと。
毎週、1回は、カンファレンスが開催され、難加工に挑戦している。
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技術は、難しいことに挑戦することから始まるが、キメラさんが今後、どんな難削材や、難加工にも対応していく姿勢には、
共感を得た。


本見学会の開催レポートを公開中!
ぜひ、ご覧ください。

▸▸レポートはこちらから◂◂

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2025年03月17日

NCネットワーク<2025年お花見>ご案内 NCネットワークのイベント

2025年 ~ 春が来た ~ 

今年も花見を開催します。
飲み物、食べ物は、ご持参ください。
屋台、コンビニ、すぐそばにあります。

2025年、トランプが大統領になり、習近平、プーチンと3大怪獣が出揃った状態となった。
経済の行く末はまったく見えなくなりましたが、世界は、平和です。
飲んで、歌って、お花見をします。

今年も、お時間のある方は、お立ち寄りください。

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 日時:2025/3/30(日)
 時間:12時~
 参加費:無料
 場所:上野公園
    下記地図をご覧ください
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名称未設定のデザイン.png
<場所は赤い線のところになります>


<去年の様子>
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飛び入りでフランス人のサックス奏者さんが花見会に参加

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セッションしました♪

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2025年01月30日

今年はSF小説並みに波乱万丈な世界観!? NC社長・内原康雄

2025年が始まった。今年はどんな年になるのか?
今の世界は、SF小説並みに波乱万丈な世界観だ。
トランプ大統領が、米国のトップとなり、トランプvsプーチンvs習近平、という大国のトップが、それぞれ怪獣のような個性の面々となった。

SF小説並み・・・と言っているのは、予測不能だからだ。
経済も、政治も、世の中、予測不能な時代となった。なので、ここはSFの話を・・・・

コロナを予言していた名作小説に、小松左京「復活の日」がある。1964年に書かれたSF小説である。映画は、深作欣二監督「復活の日」(1980年)があるので、こちらをご覧ください。いい映画だ。コロナ系で、見ておくべき映画は、W・ペーターゼン監督「アウトブレイク」(1995)、S・ソダーバーグ監督「コンテイジョン」(2011年)かな。

僕は、これらを見ていたので、「人類が絶滅する時は、するし、しない時はしない」と思い、コロナ最中も、楽観的に生きてきた(ゾンビも、コロナ系、と言えば、コロナ系の派生だな)

今は、AIに目が離せないが、注目しなければならない作品は、数多くある。
S・キューブリック監督「2001年宇宙の旅」(1969年)。

木星探査船「ディスカバリー号」が、木星に向かう。運航は、スーパーコンピューター「HAL9000」が担っている。そのスーパーコンピューター「HAL9000」が反乱を起こし、乗組員の5名のうち4名は死亡。デイビッド・ボーマン船長が、「HAL9000」の停止スイッチを作動させ、反乱を食い止める話だ。

ジェームズキャメロン監督のターミネーター(1984年)は、見た方も多いと思うが、スーパーコンピューターが、全人類に反乱を起こし、人類VSロボットの戦争が始まる話である。
昨年のG・エドワース監督「ザ・クリエイター~創造者~」(2023)も名作だ。
米国(AI撲滅派)vs東南アジア(AI共存派)の対立を描いている。

現在のように予測不能な世界をいろいろな観点で、予測しているのが、SFである。みなさん、ぜひ、SF小説、SF映画を見て、未来を予測して、楽しく生きて行こう。

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